こんにちは!
さつまいもの収穫時期が近づいてきました🍠
毎年恒例の子どもたちと一緒においも掘り!
さつまいも収穫の合言葉は 「晴れの日、傷つけない、あったか保管」。
掘ったあとに秋冬野菜へなめらかにバトンしよう!
収穫時期の目安
- 定植後 110〜130日がひと区切り(品種・気温で前後)
- 葉が黄変&つるが赤み→成熟サイン
- 塊根の肩が土を押し上げて亀裂→大きい!
- 最低気温10℃を下回る前・地温15℃を切る前に完了
- **雨の翌日以降の“晴れた午前”**がベスト(乾きやすい)
直前スケジュール
- 7〜10日前:潅水を止める(皮が締まる)
- 2〜3日前:つるを株元でカット/黒マルチを外す
掘り方(傷なしで&楽に!)
- 道具:フォーク(剣先スコップでも可)・手袋・バケツ
- 株から30〜40cm外側に刺して、てこの要領で真下から持ち上げる
- 露出した芋を手でやさしく掘り出す(皮は超デリケート)
- 土は落とすだけ。水洗いは×(傷口から腐りやすい)
- 収穫後のつる・葉は畝外へ(堆肥化するなら別置き)
追い甘&長持ちのコツ(キュアリング〜保存)
- キュアリング(皮の傷をふさぎ、でんぷん糖化の準備)
- 家庭向け:25〜30℃・高湿(新聞で包む/段ボール+加湿)で3〜5日
- 可能なら暗所・風通しは最小
- 保存:13〜15℃・暗所・やや高湿(新聞包み+段ボール)
- 冷蔵庫×(低温障害)/直射日光×
掘った後の「土の再生」3ステップ
- 残渣の徹底回収
- 芋の切れ端・根・つる基部は害虫温床。熊手で広くかき出す
- ふかふか戻し(/㎡の目安)
- 完熟堆肥 2〜3kg + もみがら or くん炭 1〜2L(通気アップ)
- 甘藷はカリ消費が大きい→草木灰(木灰)ひと握りかK多め肥料 少量で補正
- pHは6.0前後を目標(石灰の入れすぎ注意)
- 前処理(余裕があれば)
- 偽播種:しっかり潅水→発芽→表土1cm削り取り
- 暖かい年なら太陽熱消毒 2〜3週(透明ポリで密閉)
後作NG/注意リスト
- さつまいもの連作:ネコブセンチュウ・黒斑病のリスク↑ → 2〜3年空ける
- 根菜の生食用(ダイコン・ニンジン等)を即連作:コガネムシ幼虫・アリガタバチ等の穴あき被害が出やすい
- やるならワナ(カットじゃがの埋設)や偽播種で虫圧を落としてから
- 過湿に弱い作物(玉ねぎ苗など)は排水改善ができてから
- 石灰の入れすぎ直後のホウレンソウ以外:アルカリで微量要素欠乏→施肥は薄め&様子見
Q&A
Q. 掘った芋が白っぽくて甘くない…
A. キュアリング不足の可能性。25〜30℃で3〜5日置いてから。
Q. 掘った後の空洞や黒い筋は?
A. 生育期の高温・乾湿差・肥切れなど。保存性は落ちるので早めに消費。
Q. 後作でおすすめの“省力セット”は?
A. ホウレンソウ+レタス苗。播種と定植で畝を埋めつつ、管理が軽い。
まとめ
- 時期:最低気温10℃前・地温15℃前に晴れた朝で掘る!
- 方法:外側からフォーク→手で優しく、洗わず乾かす。
- 保存:25〜30℃で3〜5日キュアリング→13〜15℃暗所。
- 土再生:残渣回収→堆肥+くん炭+K少量→秋冬野菜へバトン。
- 後作NG:甘藷の連作と直後の根菜は避け、虫圧を落としてから。
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